私とよさこい③
※前回の続きです。
でも、そんな私が最近になってまた新たによさこいと出会いました。
苦い過去で終わってしまっている私は、それ以来よさこいから離れていたのですが、去年、久しぶりに観たいなとお祭りに行った際、どうしてもしたいと思ってしまったのです。正直、大学生時代にも思うことはありましたが、金銭的にも時間的にも難しいだろうと思って行動できませんでした。祭りを観た時も、仕事がかなりハードなため、できないかなと思っていました。でも、止められない思いは自分を突き動かすんですね。私はメンバー募集サイトやYouTubeを見て、曲や踊りや衣装を見て自分が気になるチームを調べました。練習に行けそうな場所や内容かも。
そして、奇跡的に住んでいる近くで活動をしていて、踊りや衣装、コンセプトも気に入ったチームに出会いました。その後、勇気を出してメッセージを送り、体験に行き、今とても楽しくよさこいをやっています。
誰かに辞めさせられる心配もない。また辛い別れをしなくていい。そして、新たにとても楽しく素敵な仲間たちとも出会えました。忙しい日々の中での活動ですが、今の私の大きな楽しみとなっています。
結果的に、父に言われた通りになっているようですが、私は父の言葉の通りに生きたとは思いません。今でも父があの時私に言った言葉は、間違っていると思っています。現在視点でも言いたいことがたくさん出てくる。
子供の頃にする経験って大事だったのに。
あの瞬間、あの頃にしか感じられないものがそこに合ったのに。
自分が親になったら絶対子供の権利を奪うようなことしたくない。
私が今、新たによさこいと出会い楽しく活動できているのは、父の言葉ではなく、紛れもなく自分の行動力があってこそだと言いたいです。社会人になった忙しさの中「できない」と思ったのは本心なので、その殻を破って行動しようとした自分の力あってこそだと。「私とよさこい」をあんな最悪な記憶で終わらせたくないという強い思いがあったからだと。
この世には、私のように、親にさまざまな権利を虐げられてきた人がたくさんいると思います。でも、「また新しく始められるのかな」「こんな風にも生きられるのかな」と思える一例となれたら嬉しいです。(疑問系でいいです。やろうと思っても気持ち的に難しいことがあるのも分かるので…。)
…と、そんなこんなで、これからの「私とよさこい」がスタートしました。
今後、「私とよさこい」を語る上で、父との間で起きた最悪な記憶なんてちっぽけだと思うくらいに、これからを楽しんでいきたいです。
長かった「私とよさこい」の話ですが、最後におまけ回を書こうと思います。それは、最近のお祭りで、小学生の頃所属していたチームの人と再会し、話せた時のお話です。心温まり、涙が我慢できなかったのでぜひ読んでくださると嬉しいです。